教育カウンセラーとは

「教育カウンセラー」は、教育とカウンセリングの両方になじみのある専門教育者です。

認定を希望される方は、「教育カウンセラー養成講座」を受講して、その中で行われる筆記試験を受験していただく必要があります。

教育カウンセラーの資格についてご説明します

教育とカウンセリングの両方になじみのある専門教育者

 教育カウンセラーとは、「学級経営や授業、特別活動や生徒指導、家庭訪問や三者面談、進路指導や道徳教育、個人教育プランやサイコエジュケーションなどにカウンセリングの発想や技法を駆使し展開できるプロフェッショナル」です。

日本教育カウンセラー協会>教育カウンセラーとは


教育カウンセリングの考え方と方法を身につけ、教育のフィールドから社会に貢献する専門家

 教育カウンセリングとは、児童、生徒、学生が成長の過程で経験する、適応、学習、進路などに関する諸問題を解決する方法体系です。教育カウンセリングは次の2点で従来の治療的カウンセリングとは異なります。ひとつは個人だけでなく学級などの集団をも対照する点です。構成的グループエンカウンターなどの方法で集団そのものに働きかけ、集団を通して個を育てることをめざすという点で、従来のカウンセリングよりも教育場面になじみやすいといえます。もう一点は、問題をもつ子どもを「治すことに主眼を置くのではなく、むしろ問題を予防し、子どものもつ可能性を開発する「育てる」観点に立った援助をめざす点です。

 このような教育カウンセリングの考え方と方法を身につけ、教育のフィールドから社会に貢献する専門家が教育カウンセラー(certified professional educator)です。

参考>『教育カウンセラー』認定申請のご案内


予防開発的カウンセリングの知識と技術をもった専門家

 活動目標:NPO日本教育カウンセラー協会は、全国4万の小中学校に予防開発的カウンセリングの知識と技術をもった専門家を送り込むことをめざして活動をスタートしました。全国に支部が結成され、認定講座のためのカリキュラムの整備、基本テキストの刊行、試験制度の発足と着実な歩みがなされてきました。そこで、今私たちの課題は、①会員・人一人の力量を高め、②それぞれの地域で期待される貢献を着実に果たし、③教育カウンセラーの仕事への社会的認知を高めることです。

Welcome to JSEC 日本教育カウンセリング学会


子どもたちの心に適切にアプローチして、彼らの悩みを軽減し、学校生活を楽しく送って学業に専念できるよう指導することができるエキスパート

・不登校や学級崩壊などが社会問題にまでなっている現在、教育の現場では、単に学業だけでなく、子どもたちの「心の問題」に取り組む必要性が高まっています。しかし学校の先生たちは、必ずしも児童心理の専門家ではないため、これらの問題への対処に苦慮しているのが現状です。教育カウンセラーは、子どもたちの心に適切にアプローチして、彼らの悩みを軽減し、学校生活を楽しく送って学業に専念できるよう指導することができるエキスパートにあたえられる民間資格です。

資格の取り方 » 民間資格 » 教育 » 教育カウンセラー

2.教育カウンセラーには「初級」「中級」「上級」の三種類

【初級教育カウンセラー】

日常の教育活動に教育カウンセリングの考え方や技術を活用することができる教育者です。認定要件は、以下の通りです。

1.教育カウンセラー養成講座(または準ずる講座)を修了している

2.相談・援助に関係する実践歴が2年以上

3.認定申請自己評価票の総合点が11ポイント以上

4.初級教育カウンセラー標準カリキュラムの内容に習熟し、認定試験に合格している


【中級教育カウンセラー】

・学校や職場で、ガイダンス・カウンセリングのリーダーとして活動できる教育者です。認定要件は、以下の通りです。

1.相談・援助に関係する実践歴が5年以上(または、教育学・心理学・医学・社会福祉学等、関連領域における修士以上の学位)

2.認定申請自己評価票の総合点が21ポイント以上

3.中級教育カウンセラー標準カリキュラムの内容に習熟し、認定試験に合格している


【上級教育カウンセラー】

・専門性を生かし、研修会等で講師あるいはスーパーバイザーとして他の人の指導に当たることができる教育者です。認定要件は、以下の通りです。

1.相談・援助に関係する実践歴が7年以上(または、教育学・心理学・医学・社会福祉学等、関連領域における修士以上の学位)

2.認定申請自己評価票の総合点が29ポイント以上、研究歴または講師歴4ポイント以上

3.上級教育カウンセラー標準カリキュラムの内容に習熟し、認定試験に合格している

※それぞれの資格種別に必要な申請要件は、日本教育カウンセラー協会認定「教育カウンセラー」制度規程によります。

※認定申請自己評価票のポイントとは、教育カウンセラーとしての力量を客観的に判断する資料として認定申請書類と一緒に送付されます。対応する項目を自己評価票でチェックしていくことで判断が可能となっています。

日本教育カウンセラー協会> 【資格認定】教育カウンセラーとは

3.初級教育カウンセラーについて

【認定の要件について】

初級教育カウンセラーの認定申請書を提出するには、以下に示す①から④の要件すべてを充たす必要があります。

①教育カウンセリングに関する実践歴が最低1年、要望2年以上。(1ポイント)

②教育カウンセリングに関する各種研修講座参加(研修歴)22時間以上。(22時間から40時間が1ポイントです) ※要望40時間程度

③教育カウンセラー養成講座を受講する。

④教育カウンセラー養成講座で実施される、筆記試験を受験する。

※申請の目安は「初級教育カウンセラー認定申請自己評価票」で上記①②を含む11ポイント以上です。これより大幅にポイントが下回っている場合はどの項目のポイントを増やせばよいか等、具体的なコメントをつけた上で、ご提出いただいた申請書類をお返しすることがあります。

認定申請自己評価票・研修内容チェック表(様式 S-2R5)

※個別面接のみならずグループ体験(構成的グループエンカウンター1日講座など)の研修を受けていることが望ましいです。

※養成講座で実施される筆記試験が初級教育カウンセラーの認定試験に該当します。教育カウンセラー養成講座の受講方法については日本教育カウンセラー協会の教育カウンセラー養成講座のページをご参照ください。

【申請書の提出方法】

 本部または支部主催の『教育カウンセラー養成講座』にて、初級教育カウンセラーの認定申請書を受け付けています。養成講座の受講を申し込みいただきますと折り返し認定申請書類をお送りしますので、必要事項を記入の上、当日会場にご持参ください。会場窓口で申請担当者と面談し、書類を提出してください。書類が揃わない場合、後日本部事務局まで郵送してください。

なお、申請料10,000円は別途振込みいただくことになります。

認定申請書・履歴書(様式 S-1R5)

【認定審査と結果】

協会本部の認定委員会では3ないし4名の委員が、申請者一人ひとりの申請書類・筆記試験を総合して審査したのち、最終的には理事会の承認を経てご本人に通知されます。(審査には6か月程度かかる場合があります。)

審査結果は5種類です。合格・要望つき合格・再審査・保留・不合格

【審査結果通知および登録】

決定後、「認定審査結果通知書」をご本人に郵送されます。同時に協会への登録料等を振込むための振替用紙が同封されます。案内に記載された期限内にお振込みをお願いします。登録料等は以下のとおりです。

合格・要望つき合格の場合… 登録料20,000円および1年分の会費4,000円

再審査・保留の場合…1年分の会費4,000円のみ

なお、いずれの場合もすでに会員登録がお済みの方は改めて会費をお振込みいただく必要はありません。登録料等の着金を事務局で確認でき次第、「教育カウンセラー有資格者名簿」に登録され、認定証およびIDカードを発行いたします(IDカード制作の都合上、2か月ほどを要します)。

日本教育カウンセラー協会> 【学習について】教育カウンセラー養成講座

中級教育カウンセラーについて

【認定の要件について】

中級教育カウンセラーの認定申請書を提出するには、以下に示す①からの要件すべてを充たす必要があります。

①指定された期日現在、当協会認定初級教育カウンセラーの資格を有する者

②教育カウンセリング関連領域での実践歴が5年以上ある者(教育学・心理学・医学・社会福祉学等、関連領域における修士以上の学位を持つものはこの限りではない)

③スーパービジョンの記録が最低1ケース以上あり、協会指定のスーパービジョン記録票を提出済み、または〆切までに提出できる者

④著作物を1編提出済み、または〆切までに提出できる者(発表済・未発表のいずれでも可)

⑤初級及び中級の教育カウンセラー標準カリキュラムの内容を学習している者

注1)指定された期日現在とは、試験日から遡り概ね半年以前。詳しくは資格認定試験会場ごとに作成される受験要項をご覧ください。

注2)教育カウンセラーの資格を有する者とは、すでに教育カウンセラー資格を認定され、申請料・登録料・会費の納入を済ませた者を指す。会員資格および教育カウンセラーの登録が有効期間内であること。

注3)著作物とは、教育カウンセリング関連領域に関する研究論文、実践報告、分担執筆等による単行本等を示す。

資格認定の受験方法】

資格認定試験の申し込み方法は以下の2通りになります。

① 本部に申し込み、認定試験を受ける。

② 養成講座(応用)内にて受験する

※養成講座(応用)は教育カウンセラー有資格者向けの講座です。

※ただし開催は支部によるため、詳細は各支部にお問い合わせください。

【受験料】

中級認定試験…15,000円

いずれも、認定証・IDカード交付代、登録手数料を含みます。

お払い込みいただいた受験料は、原則として返金できませんのでご承知おきください。養成講座(応用)と同時開催の試験については各支部にお問い合わせください。

【認定試験スケジュール】

中級認定試験のスケジュールは、日本教育カウンセラー協会のホームページでご確認ください。大阪支部の開催及び詳細について事務局までお問い合わせください。

スーパービジョン受講を希望される場合、また論文の作成についても、事務局まで、お問い合わせください。

日本教育カウンセラー協会> 【資格認定】中級・上級教育カウンセラー認定

上級教育カウンセラーについて

【認定の要件について】

上級教育カウンセラーの認定申請書を提出するには、以下に示す①から⑤の要件すべてを充たす必要があります。

①当協会認定中級教育カウンセラー資格を有する者

②教育カウンセリング関連領域での実践歴が7年以上ある者

※教育学・心理学・医学・社会福祉学等、関連領域における修士以上の学位を持つ者はこの限りではない

③スーパービジョンの記録が2ケース以上あり、当協会指定のスーパービジョン記録票を提出済みまたは〆切までに提出できる者

④研究論文を2編提出できる者

※学会・学校外の研究会など、公式の場で発表済の論文であること。発表予定は認めない

⑤構成的グループエンカウンターリーダー養成ワークショップエクササイズ係を担当したことがある者

※受験希望者は以下のAまたはBを選択することができる。(2021年4月よりBが追加されました)

A:構成的グループエンカウンターリーダー養成ワークショップに参加をし、エクササイズ係を担当したことがある(参加予定は認めない)

B:上級認定試験時にSGEの模擬リーダーを実演する(審査及び合否判定が行われます)

・事前にジェネリックエクササイズ表の選択肢から選んだエクササイズ名、ねらい、デモンストレーションを指定の時間内で実施。

・選択したエクササイズで起きやすい抵抗やトラブル、または実施における留意点などについて試験官からの質問に応える。

・本項目(B)を選択し、上級教育カウンセラー認定試験に合格した場合、資格更新までに、構成的グループエンカウンターリーダー養成ワークショップに参加、エクササイズ係を担当し、修了証を本部認定委員会に提出することを更新の必須条件とする。

⑥初級・中級・上級の教育カウンセリング標準カリキュラムの内容を学習しているもの

注1)教育カウンセラーの資格を有する者とは、すでに教育カウンセラー資格を認定され、申請料・登録料・会費の納入を済ませた者を指す。会員資格および教育カウンセラーの登録が有効期間内であること。

【資格認定の受験方法】

資格認定試験の申し込み方法は以下の2通りになります。

① 本部に申し込み、認定試験を受ける。

② 養成講座(応用)内にて受験する

※養成講座(応用)は教育カウンセラー有資格者向けの講座です。

※ただし開催は支部によるため、詳細は各支部にお問い合わせください。

【受験料】

上級認定試験…15,000円

いずれも、認定証・IDカード交付代、登録手数料を含みます。

お払い込みいただいた受験料は、原則として返金できませんのでご承知おきください。養成講座(応用)と同時開催の試験については各支部にお問い合わせください。

【認定試験スケジュール】

中級認定試験のスケジュールは、日本教育カウンセラー協会のホームページでご確認ください。大阪支部の開催及び詳細について事務局までお問い合わせください。

スーパービジョン受講を希望される場合、また論文の作成についても、事務局まで、お問い合わせください。

日本教育カウンセラー協会> 【資格認定】中級・上級教育カウンセラー認定

6.子育て支援教育カウンセラーについてご説明します

子育て支援教育カウンセラーとは

「子育てを支援する、もしくはしようとする人」を対象として、NPO日本教育カウンセラー協会が認定する資格です。

 日本教育カウンセラー協会がこれまで推進してきた教育カウンセラーやピアヘルパーの養成といった教育・保育の現場で支援にあたる「人」を育成してきた経験を活かし、その仕組みを活用し「教育カウンセリング」の知見をベースに「親(保護者)が親(保護者)になる」ための子育てのプロセスへの支援及び「親(保護者)としての養育力の獲得及び向上」のための学習をサポートし、子育てに関する専門的な知識や技術を伝達する人材(子育て支援教育カウンセラー)を養成する制度をスタートさせることが重要と考え、本資格を設立しました。

 2022年11月5日、教育カウンセラー資格を持たない一般の方対象の開講式・ガイダンスを開催しました。また11月15日現在、すでに教育カウンセラーを取得された方の認定は60名を超えています。

子育て支援教育カウンセラーの特徴

子どもの最善の利益を守るための支援者を育成します。

教育カウンセリングの知見による専門的な支援を行います。

保護者への心理的な支援と親としての発達支援を行います。

【資格申請について

資格認定のページをご確認いただき、お申し込みください。

日本教育カウンセラー協会 > 【資格認定】子育て支援教育カウンセラー認定

資格の取得状況によって必要な受講内容・提出物・経費が変わります。また申込の必要情報も変わりますのでご注意ください。

ガイダンスカウンセラーについてご説明します

ガイダンスカウンセラーとは

ガイダンスカウンセラーとは、一般社団法人日本スクールカウンセリング推進協議会が認定している資格です。保育園・幼稚園・小中学校・高等学校・中等教育学校、特別支援学校、大学及び高等専門学校等において、子どもたちの学習、進路、人格・社会性、健康の面における発達を援助する教育の専門家を指します。

一般社団法人日本スクールカウンセリング推進協議会

※一般社団法人日本スクールカウンセリング推進協議会の構成団体は次のとおりです。

日本学校心理士会

一般社団法人日本学校教育相談学会

日本キャリア教育学会

特定非営利活動法人日本教育カウンセラー協会

日本教育カウンセリング学会

一般社団法人日本カウンセリング学会

臨床発達心理士認定運営機構日本臨床発達心理士会

【資格取得方法Ⅰ】

一般社団法人日本スクールカウンセリング推進協議会が行う試験を受け、所定の成績を収めると認定されます。

【資格取得方法Ⅱ】

中級または上級教育カウンセラーを取得し、一定の要件を満たしている方は、理事会の審議を経て推薦状を発行しております。

推薦状が発行された方は一般社団法人日本スクールカウンセリング推進協議会の認定委員会の審査を受け、合格した場合は筆記ならびに実技試験が免除されます。

※出願期間は確定しましたらお知らせします。通常7月頃ご案内、9月上旬締切となっています。